9割の個人投資家が負けている3つの理由

株式投資の間違った考え方
株式投資はメリットしかない
資本主義社会で賢く生きていく
株式投資はプラスサムゲーム
9割の個人投資家が負けている3つの理由
まとめ

株式投資の間違った考え方

「株式投資＝難しい」というイメージを持っている人は多くいますが、実は簡単な投資法だと言われています。アメリカでは「会社は株主のもの」という考え方がある一方で、日本では「会社は社長のもの」という考えがいまだに根強くあります。企業に投資するという同じ行為にも関わらずここまで考え方が異なるのはなぜでしょうか。これは日本の国民性のようです。株式投資とは、投資した会社が自分のために働いてくれる、ということ。A社の株を100株10万円で持っていれば、あなたはその会社の株主であり、その会社の社員はあなたのために働いています。これこそ「お金を働かせている」ということです。

株式投資はメリットしかない

より理解するために、株式投資のメリットを押さえておきましょう。株式投資をすると、株価の動きに敏感になります。やっていない人よりも、経済ニュースをみたり、日頃生活している中でも、企業情報、株価などの言葉にもかなり気にしてみるようになります。個人的にはこれらの行動変化だけでも株をやる価値はあると思っています。

株価というのは重要な社会経済指標です。株式投資をすることで、日本の経済を知るための指標を自分事として捉えることができます。株式投資をするためには知識が必要であり、実際に株式投資を行うことで、どのように社会と経済が関係しているのか体験することができます。人生一度きり、体験しない選択はありません。
人はまずやらないとわからない。人は自分が興味がないことは覚えていない、目につかないといわれています。

資本主義社会で賢く生きていく

資本主義社会においては、お金･時間･資本をループさせると一気に改善されていくといわれています。例えば、自動で食器を洗ってくれる「食洗機」は資本の1つ。汚れた皿を入れると、きれいな皿にしてくれるという価値を生み出し続ける。

パートに出ているお母さんがいるとします。毎日の皿洗いに30分かかっていたところ、奮発して10万円の食洗機という「資本」に投資をした。すると30分長くパートに出ることができ、3カ月もすればその10万円分を多く稼ぐことができる。それ以降、食洗機を使い続けている数年間は、それまで食器洗いに費やしていた時間を完全に空き時間にできる。食洗機を買うまでは、この30分はどこにも存在しなかった時間である。当たり前のことですが、単純なことですが、資本主義社会とはそういうことです。

資本とは、価値を生み出し続ける存在。お金や時間を資本という形に変えて増やしていくと、それによってさらに多くのお金が手に入る。そしてそのお金を使って時間を買うことができる。なんとかなっているからと買うことをためらってためらって、それが節約だと思い込んで、自分に言い聞かせて、結局時間を浪費して、自転車操業でなにも良くならない。お金がない人に限ってこのことを理解していない人が本当に多いです。

お金と時間だけで考えると、なんとかなっていると考えて行動を後回しにしてしまいますが、そこに「資本（投資）」を入れて考えることで一気に状況が改善されていく。これが資本主義社会における基本的な考え方です。

夢を実現するためには「資本の蓄積」しかありません！

株式投資はプラスサムゲーム

日本人は株式投資に対して「怖い」「リスクが大きい」「損を出したくない」といったネガティブな印象を持っている人がいまだに多いですが、まず大前提として知ってもらいたいのは「株式投資はプラスサムゲームである」ということです。

2020年に日本証券業協会が実施した証券投資に関する全国調査によると、株式を購入しなかった理由の第1位は「興味がない」、次いで第2位は「知識をまだ持っていない」との結果がでています。このデータから、株式投資を難しく考え過ぎていて、興味が持てず、十分な知識や自信も持てていないため、やっていない、ということがわかります。

世界の株式市場全体が拡大しているので、株式投資はプラスサムのゲームになります。プラスサムゲームとは、参加者全体の利益と損失を合わせてプラスになるということ。市場平均並みのリターンしか出せない投資家であっても、市場全体が拡大しているので利益を得ることができる、株式投資、やらないと損ですね。

プラスサムゲーム＝投資
「プラスサムのゲーム」の反対語が「ゼロサム」や「マイナスサム」という言葉です。これは市場参加者の損益を合計するとゼロもしくはマイナスになるゲームを指します。ジャンケンをするゲームはゼロサムゲームです。買ったほうは、1,000円もらえますが負けたほうは1,000円を払います。2人の損益を合計したらゼロ円なので、全体として何も価値を生み出していません。他にもFX取引はゼロサムもしくはマイナスサムゲームの良い例です。FXは参加者同士で通貨を交換しているだけで、市場全体の規模が拡大しているわけではありません。全員の損益を合計するとプラスマイナスゼロとなります。証券会社が手数料を受け取っている分、マイナスサムのゲームであるとも言えます。

短期的な売買の場合は自分の利益がそのまま相手の損失になるので、ゼロサムゲーム（参加者全体の利益と損失を合わせてゼロ）だといえます。しかし、株を長期保有する場合は別です。その場合は投資した企業の利益から定期的に配当金が手に入るため、株主である投資家全員が儲かる仕組みになっています。

9割の個人投資家が負けている3つの理由

ここまでは株式投資の考え方、株式投資のメリット、良い点を多く説明していきました。では、なぜ、株式投資で9割の個人投資家負けるのでしょうか。個人投資家が負ける理由について考えていきます。

株式投資は難しくないと言いましたが、実際のところ個人投資家の9割が負けている、投資家にとって有利な性質があるにもかかわらず、なぜそこまで負けてしまうのでしょうか。ズバリ「感情に身を任せた行動をしてしまうから」です。

①損切りできず、利益が出てもお金欲しさに早い段階で利確する
これは勝つために絶対に抑えておかないといけない事。株式投資で勝つためには、利益を最大に損失を最小に、が鉄則です。負けている多くの人が、利確が早く、損切が遅い。そんなことわかっている、わかっているけどできない、いうことは簡単なので、具体的にどうすればいいのか。それは利確ライン・損切ラインを決めてトレードに臨んでください！それだけです。ズバリ私は10%で損切、20%で利確、と決めています。

②根拠が薄いにもかかわらず、待てなくて投資する
これ重要です。負けている人に限ってトレード回数が多い。いわゆるデイトレもそう。保有期間が短すぎるので勝てていた銘柄も我慢できずに損失となってしまっている。トレード手法が決まっていないから、ニュースやyoutuberがお勧めする銘柄に飛びついてしまい下がって損切。やってはいけないナンセンスな投資です。これは私もやってしまっていたので実体験に基づいてです。自分のトレード手法を決めることは重要。ズバリ買うときは最低1週間熟考しましょう。

③失敗で挫けて改善せず、途中で諦めてしまう
負けは誰にでもあります。私にも、バフェットさんにも、与沢翼さんにも、勝ち続けているようなyoutuberさん達も。失敗（負け）したのに、なにも変えずにやり続けるから、当然なにも改善されないので勝率があがらない。それだけです。負けているのにやり方を変えなければ、それはパチンコや競馬などのギャンブルと同じ。運のみです。振り返って改善することを進めますが、基本面倒くさい人が多いと思いますので、おすすめはズバリマイルールを作ることです。私はスマホのトップ画をマイルールにしています。Twitterではリアルタイムに情報発信していますので、ぜひフォローしていただけると嬉しいです。

まとめ

甘えた心が残っているゆえに事前に決めたルールを破ったり、なんとなく取引して自分の感情に負けてしまう。「自分ならなんとかなる！」と思っている人ほど危険です。とはいえ、個人投資家は資金力・分析力・調査力などあらゆる面で不利であることに変わりありません。私と同じように多くの方が会社員として働いていることも影響して、毎日忙しい→お金がない→時間がない→目先の儲け話に飛びついてしまう→損失を被る。感情に負けずに株式投資で勝ち続けられる人も、数字が証明しているようにひと握りしかいません。人間である以上やはり感情を完全に捨てきることは難しいと思っています。

株式投資は長期投資であるほどリスクは小さくなり、結果的に安定した値上がり益も期待できるようになります。私自身も中長期投資にシフトしていっています。現に日本をはじめ、米国や英国などでは長期的にみれば株式市場のチャートは順調に右肩上がりなのは一目瞭然です。長い時間をかけてゆっくりと投資していけば、株式投資で資産を増やしていくことはそこまで難しいことではないことがわかると思います。

それでは今すぐにマイルールを作ることから始めましょう。行動がすべてです。

張り投資家とーま